わたしがキャリアコンサルタントになったきっかけは、人材業界でコーディネーターの仕事をしていた時でした。
そこでは、担当しているスタッフからの悩み相談が多く、わたし自身も疲弊して人間関係で苦しい時期がありました。
そんな矢先に、キャリアコンサルタントの存在を知り、わたしもまず自己概念(セルフイメージ)を見直して、対人関係に活かせるスキルを体系的に学びたいと思い資格を取得することにしました!
●キャリアコンサルタントに興味がある人
●キャリコンサルタントの仕事の内容が知りたい人
●キャリコンサルタントの資格を取りたいと思っている人

キャリコンサルタントは何をするの?

主に転職・就職を考えている人に最適な職業選択を一緒に考えて面接までサポートしたり、キャリアに悩みを持っている人の相談をうけながら、将来へのライフキャリアプランを考えてアドバイスを行う専門家です。
キャリアコンサルタントは、2016年4月より創設された国家資格なんです。
◆ キャリコンサルタントは、法律上の守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されている名称独占資格です。
*名称独占資格とは・・・資格がなくてもその業務に従事することはできるが、資格取得者のみ資格名称(肩書き)を名乗る事ができ、資格を所有してない人が法律に定める特定の名称を名乗ることができない資格です。(技術士の他、調理師・保育士・保健師・作業療法士などの資格がこれにあたります)
もくじ
1.キャリコンサルタントの仕事とは?

就職や転職などで何らかの課題をかかえている人に対して、自分らしい生き方・働き方ができるようにサポートするやりがいのある仕事です。
キャリアコンサルタントは、幅広い分野で必要とされています。
- 企業の人事・教育関連部門での仕事
- 大学のキャリアセンターで就活アドバイザー
- 公的就業支援機関のキャリアコンサルタント
- 人材派遣会社・人材紹介会社のコーディネーター
- 独立したキャリアコンサルタント
- 退職後のセカンドキャリアで活用
キャリアコンサルタントにとって最も大切なことは、相談者の傍らに寄り添い、相談者の経験からの学びや自己概念の成長を支援することです。それこそが、キャリアコンサルタントが身につけなくてはいけない専門性の本質です。
株式会社日本マンパワー
2.キャリコンサルタントの活用方法

企業で働いている方
●今より良い仕事をするためにスキルアップしたいが、何から始めたら効果的なのかわからない
学生
●就職活動をしているが、「自分がどんな仕事に向いているのかわからない」「面接でうまく自己アピールできない」
仕事を探している方
●次の就職に向けて資格などを取得したいが、どのように選んだらいいかわからない
●履歴書の書き方を相談したい
主婦の方
●仕事と家庭のバランスで悩んでいる
●将来的なライフキャリアプランを相談したい
キャリアコンサルティングの分野において、「キャリア」とは職業・仕事・進路・経歴、そしてその人の生活や生き方、生きがいなども含めた“人生そのもの”です。
価値観が多様化する現代、一人が一社に勤め上げるという時代から自分らしく働きたい、自分らしい生き方をしたいという時代になりました。
社会環境が急激に変化している日本では、一人ひとりのキャリアプランをサポートするキャリアコンサルタントが必要とされています。
リカレントキャリアデザインスクール
わたしは、この内容に深く共感してリカレントの養成講座にお世話になりました。
3.キャリアコンサルティングの効果

◆自身の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めることができる
◆社会や企業内にある仕事について理解することができる
◆自分にあったキャリア形成を主体的に選択できるようになる
このように、相談者のキャリアプランを明確にし、
そのために必要な知識・資格の習得や仕事の選択を行うなど、
相談者自身が希望するキャリアの道筋を実現していくための有力な手段の一つとして、キャリアコンサルティングを活用することができます。
◎自らのキャリアについて相談した労働者の約9割が、相談(キャリアコンサルティング)が役に立ったとしています。
◎役立った内容としては、「仕事に対する意識が高まった」とする人の割合が多いほか、正社員では「自分の目指すべきキャリアが明確になった」、「自己啓発を行うきっかけになった」といった内容が、正社員以外では「現在の会社で働き続ける意欲が湧いた」等があげられている。
キャリアコンサルタント活用・効果 引用:厚生労働省
4.キャリアコンサルタント試験と費用について

まず、厚生労働大臣認定の養成講習機関が、21箇所で開設されています。
各講習機関により通学及びオンラインでの受講は異なりますが、期間は学科と実技含めて大体3ヶ月位です。その後に試験があります。
※ キャリアコンサルティングの実務経験が3年以上ある方は、養成講習を受講せずに国家試験を受験することが可能です。
キャリアコンサルタント国家試験は、学科試験と実技試験の2種類で、1年に基本は4回あります。
なお、学科試験は、特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA)と特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会と共同で、同一日に共通問題で行います。実技試験は各団体により異なります。
- 学科
- 50問100分
- 100点満点(2点×50問)で70点以上の得点
- 実技
- 記述式解答(事例記録を読み、設問に解答する)
- 試験時間 50分
- 20分(ロールプレイ15分、口頭試問5分)
- 150点満点で90点以上の得点
- 但し、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は評価区分「態度」「展開」「自己評価」ごとに満点の40%以上の得点が必要。
費用はそれぞれ、学科試験で8,900円、実技試験で29,900円です。
どちらかの科目が合格だった場合は、次回の試験時にその科目の試験は免除されるので、その分の試験料は発生しません。
上記の21箇所の養成講座は、246,400円~437,800円※入会金・教材費は別途のところもありかなり幅があります。
教育給付金制度などの給付金が適用される場合もありますので、調べてみることをおすすめします。
教育訓練給付制度(専門実践)の支給を受けるには、手続きなど一定の条件を満たすことが必要になり、受講開始1ヶ月前にはハローワークでの手続きが必要です。
合格率は平均して50%前後のようです。わたしは、学科は1回で合格しましたが実技は苦戦しました。
5.キャリアコンサルタントの登録料と更新料について

無事試験に合格すると、次にキャリアコンサルタントとして正式に認可されるために登録申請を行います。
登録には登録免許税9,000円と登録手数料8,000円の料金が必要です。
そして5年ごとに更新作業が必要になります。
更新は厚生労働大臣の指定している
知識講習8時間以上、技能講習で30時間以上が必要となります。
各学校によって費用は異なり、学科・実技それぞれ10,000円~30,000円程かかるようです。
やや面倒ですが、キャリアコンサルタントとして一定以上の質を維持するためには更新はやはり重要だと思います。
一つだけ更新料が免れる方法があります。
「キャリアコンサルタント技能士検定2級」を受講し合格した人は更新が免除されます。
【その際に3年以上の実務経験を有する者で、キャリアコンサルタント試験に合格したもの又はキャリアコンサルタントであるもの】
6.まとめ
私自身、キャリアコンサルタントの資格を取得することで
キャリア理論を体系的に学ぶことができて、自信に繋がり
セルフイメージ(自己概念)に向き合うことで、キャリア支援をする覚悟ができました。
技能士に挑戦するかどうかは、もう少し考えようと思っています。
コロナで働き方が大きく変わってきている状況なので、キャリア支援で少しでも力になれるようにパワーアップして頑張りたいと思っています。
キャリアコンサルタントに興味のある方は、ぜひ検討してみてください。
本日もありがとうございました。
*引用元
キャリコンサルタント活用・効果 引用:厚生労働省