老いなき人生「LIFE SPAN」老化は病気という考え方!

ハーバード大学教授 老化研究の世界的権威
デビット・A・シンクレア著書。世界20か国で刊行。ニューヨークタイムスのベストセラー本をご紹介。

LIFESPAN(ライフスパン) 老いなき世界 [ デビッド・A・シンクレア ]

健康寿命を延ばすためにはどうしたらいいのか。
どうしたら若くいられるのか。
年齢を重ねると共に直視せざるを得なくなってきた大問題。
タバコとお酒も辞めて、運動をスタートして大分健康志向になってきた2020年頃。

当時「中田あっちゃん」がYouTubeでライフスパンの解説動画を出しており、これを見たのが購入のきっかけでした。かなり分厚く専門用語が沢山注釈入りで出てくる立派な本です。

本書の中で今あるような老化に終止符を打つために、すぐにでもできる対処法や現在開発中の新しい医学療法などが数々紹介されています。
老化を遅らせ、食い止め、あるいは逆転させるのも夢ではないと語っています。

「LIFE SPAN」老いなき人生

ハーバード大の老化研究の権威が老化のメカニズムを解明して
「老化は病気」という考え方に辿り着き
しかも「老化は治療できる」「老化は治療すべき」
さらに「老化さえ治せればガン・心臓病・糖尿病にはならない!!」
と語られています

祖母の晩年の苦痛

著者の幼少期、溌溂として陽気な祖母が亡くなる10年間は、もはや抜け殻のようになり見るもつらいものだったと語っています。病に侵され体が弱りまさに別人だったと。

祖母は92歳で人生に幕を下ろし世界の基準からすれば長く良き人生をまっとうしたことになるだろう。しかし考えれば考えるほど、本当の祖母はとっくの昔に死んでいたとしか思えなくなった・・と振り返っている。
老いて死に至るまでの苦痛が書かれています。

私も似たような経験をしました。

私の父はアル中を克服したと思ったら、認知症になり晩年は暴言や暴力がどんどんひどくなり、施設にお世話になっていたのですが、悲しい最期でした。

この頃から少しずつ自分の生き方や死生観が変わり「健康寿命」を意識するようになりました。

老化のメカニズムを解明

長寿遺伝子「サーチュイン」

私たちの生殖とDNA修復を調整しているサーチュインは私たちの健康や体力、そして生存そのものを司る様に進化してきた。また進化の過程でNAD(ニコチンアミドデニンジヌクレオチド)という分子を用いて仕事をし、加齢と共にNADが失われそのせいでサーチュインの働きが衰えることが、老齢に特有の病気を発症する大きな理由の一つと考えられている。


日常生活でも強い紫外線をあびたり、排気ガスを吸い込むとDNAが傷を受ける。するとサーチュインが出動し修復してくれる。このサバイバル回路内にいる長寿遺伝子がサーチュインであり様々な役割が検証されている。

アナログな損傷を削り取る事で元のデータが出てくるのが老化を戻すイメージであると書かれています。

上記に出てきたNAD(ニコチンアミドデニンジヌクレオチド)は、後にサプリで大きな話題になったNMNです。当初は、とんでもない値段で販売されており私には無理ね….と思っていたのが、あっという間にあちこちから出回り私も興味があり、色々調べて飲み始めました!

iHerbのNMNは高評価が多く、NADの含有率も高いのに何と言ってもお値段も魅力的で今は定期購入しています。

サーチュイン以外の長寿関連遺伝子も幾つか紹介されています。その中の一つがmTORエムトアと呼ばれいて、DNAの修復や老化細胞によって引き起こされる炎症の軽減、そしておそらく最も重要な機能とみられるのが古いタンパク質の分解である。この再利用のプロセスをオートファジーと言う

オートファジーとは、細胞が持っている細胞内のタンパク質を分解するための仕組みの一つ。ウィキペディア

「オートファジー」は健康になるダイエット法で注目が集まり、色んな本が出版され今も話題になっています。

1日16時間の空腹時間を作り1日2食の健康&ダイエット法です。私も当時挑戦しました。朝はコーヒーとナッツのみでお昼まで我慢。そして夜ご飯。1日2食だと間食が多くなってしまったり、つい食べ過ぎてしまったり…中々しっくりこず、そんな時にBASE FOODのパン(完全栄養食と言われている)と出合い朝食にどうしても食べたくなり、私の場合は2ヶ月足らずで長くは続きませんでした。

週末だけ限定のオートファジーでも効果があるようなので、たまには試して見ようと思いつつ中々実行できないのが現状ですが、せめて量は意識して減らすようにしています笑

老化のメカニズムは、「DNAを損傷させない事」・・・何と難しい事だと思ってしまいますが、カラダの中では長寿遺伝子が戦ってくれていると思うと誇らしく感謝したくなりますね。

しかしDNA損傷の回復に追いつかないとゾンビ細胞となり老化が急速に進むそう..近い未来、自分の体の中を自宅で簡単に確認できるようになったら、凄いですね。。

長寿遺伝子を今すぐ働かせる方法!

1. 食事の量と回数を減らせ。

長く健康を保ち、寿命を最大限に延ばし今すぐ実行できる確実な方法として、食事制限や断食だと昔から現代における数々の検証結果が出ているとの事。これが正しくオートファジーですね。

最近では腹八部でも多いと言われ、腹六~七部を目指しているのですが、つい食べ過ぎてしまうので要注意です。

2. 肉・魚・卵・乳製品の量を減らす。

ハム・ソーセージ・ベーコン・加工肉は有害。

3. 運動をする。

運動している人ほどテロメアが長い!「一日30分のジョギングを週5日する人は座りがちな生活をする人よりもテロメアが10歳近く若い人と同等だった」・・私は2年間このジョギングを続けています。

中でも健康を増進する遺伝子を一番多く活性化したのは「高強度インターバルトレーニング」のHIIT(ヒットorヒート)だったそう。このHIITは、わずか4分間のインターバルトレーニングですがめちゃくちゃハードです。内容にもよりますが私も数々試して、お気に入りのアプリで時間を計り時々やっています。

運動が遺伝子のスイッチを入れて私たちを細胞レベルまで若返らせてくれると

量より頻度も大切で軽く心拍数をあげる散歩や軽めのジョギングでもOK。

4. サウナ・寒さに身をさらして長寿遺伝子を働かせる

冷えは、女性の敵と思ってずーっと温かくしてきましたが、長寿遺伝子が活発になるのだったら、たまには寒さを我慢することも大事ですね。

サウナ好きの人には朗報です。冷たい水風呂がたまらなく、いつの間にか体の芯から温まるような不思議な感覚に私はやみつきです。

適度な負荷・適度なストレスをカラダにかけることにより、サーチュイン遺伝子のトレーニングをすると生存力を鍛える事が出来て若返る力が増してくる。


アナログな損傷を削り取る事で元のデータが出てくるのが老化を戻すイメージに近い。

老化を治療する薬

老化を治す薬として二つ紹介されています。

メトホルミン・・糖尿病2型の薬であり処方してもらうのは困難。
NMN・・サプリメントで購入できる。

堀江さんも高額なNMNとメトホルミンを飲んでいるとYouTubeで仰っていました。

この2年間で驚くほどNMNが市場に出回るようになってきています。

著者はこの本を出された時点では、まだまだ多くの検証が必要と補足していますが、次の新しい情報が待ち遠しいですね。

まとめ

ただの寿命ではなく、健康寿命が延びて病気や体の不自由に苦しむことなく長く暮らせる夢のような世界が現実になったら

考えるだけでワクワクしてきます。

世界中の科学者における老化研究の経緯や数々の驚くような詳細もとにかく沢山書かれています。

老化細胞除去薬

老化組織内のゾンビのような老化細胞の除去をする為に、ゾンビキラーとしてとして現在開発が進められているのが「セノリティクス」と呼ばれる「老化細胞除去薬」である。これを用いると、私たちは短期間で若さを取り戻せる可能性がある。しかし人間を対象としたセノリティクスの初の臨床試験は2018年に始まった。セノリティクスを全ての人に提供するためには、効能と安全性について十分な知識を得る必要があり、それにはまだ数年かかるだろう。

後半には科学者による未来予想などもあり、気税の研究者の取り組みがまるで現実離れした様子で映画の一コマのように詳細に語られているのがとても興味深く

今でも途中、途中気になる所は何度も読み返しています。ご興味ある方は是非ごらんください。

最期まで読んで頂きありがとうございました。

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