もくじ

今回読んだ「運動脳」は研究論文にもとづくものであり、運動のメリット最強説がふんだんに盛り込まれています。
まず、この本の著者である精神科医のアンデシュ・ハンセンさんのメッセージからスタートしており、正しくここに全てが凝縮されています。
母国スウェーデンで67万部以上も売れており、「ほとんどの人がこの本がきっかけとなって前より身体を動かすようになったり、本書に触発されてライフスタイルを変えて心の状態や認知機能まで改善したと言ってくれる」と歓びを語っています。
この本ができた経緯は、数々の研究論文を読みあさり運動が脳を強化する事を知った著者が、この事実を伝える事により自分と同じく他の人達も運動したくなるかもしれない!という想いで2年間かけて書き上げた集大成です。
運動が認知機能に作用することを立証する論文が次々と発表されており、著者は「運動以上に記憶力を高められるものはない」と言えると断言しています。

運動は長期的にも短期的にもたをくさんのメリットがあります。
脳の萎縮を食い止める為の研究として
アメリカの研究チームの結果によると
・A60人は心拍数が上がらないストレッチをするグループ
・B60人は心拍数が上がる持久系のトレーニングをするグループ
に分けて1年後、MRIで脳をスキャンすると
Aグループは海馬が1.4%縮小し
Bグループは海馬が2%成長していた!!
週に3回40分早足で歩くだけで持久力系のトレーニングを行った被験者達の海馬が、全く縮んでおらず
それどころか、成長して2%程大きくなっていた!
1年間老化が全く進んでいなかったばかりか、何と2歳も若返っていた。

運動することによって頭がよくなり脳のパフォーマンスが最大限に高まるのは素晴らしいですね!
精神科医である著書は、患者さんに「運動」を重要な治療法と考えている。
その効果は、うつ剤を上回るとも。
運動をすればセロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミン神経伝達物質・BDNYなどが分泌され、メンタルが健康になる。カラダも脳も太古の昔から動くように設定されているので、動かなければ不調を起こすのは当たり前。
・定期的な運動は抗うつ剤よりも強力である
・気持ちが晴れる
・悲観的な考えが消える
・自尊心が高まる
・もっと集中できる
・もっと創造的になれる
・もっとストレスに強くなれる
・もっと幸福感がアップする
・病気を予防する
・脳を育てる
もうこれでもか〜〜!と言える程運動の効果はハンパないです!
いくつかの大規模な研究によると、運動の習慣があるとコロナ重症化が半減するという。
なおかつ運動は糖尿病や心血管疾患、乳がん、結腸がんのリスクも減らすとも。

嬉しい事にカラダを動かす事はどんな事でも有効であり、
その一歩一歩が脳にとって価値がある。何と嬉しいことでしょう。
いつどこで何をするかは問題ではない。
人間のカラダは動くように出来ており、スポーツを上達させるためだけのものでない。
通勤では自転車を使わず歩いたり、散歩をしたりとにかくまめに動くこと!

運動や良く動くことで健康になり、脳が鍛えられて記憶力が良くなったら最高ですね!
まず意識をして、どんどん身体を動かしていきましょう。
本文で「週に数回の運動を半年ほど続ければ目覚ましい変化を実感する」とあります。これは自分でも実感しています。週に4~5日5kのランニングを2年間継続中。半年事に体型が変わり、今では嬉しい事に余分な贅肉がスッキリと削ぎ落ちました!
日々のランニングや運動後の爽快感はストレス解消。やる気が出て前向きな気分に、もう習慣になり辞められないです。もし、私がランニングや運動をしていなければ、50代後半はホルモンバランスが崩れてきっと厄介な事になっていた気がします。運動の効果によってかなり助けられている事を実感しています。
運動は心身共に控えめに言っても最強です!!
健康寿命をのばすためにもまず運動ですね。
この本に出逢えた事に心から感謝します。
